こんにちは。日笠です。最近のマイコンの進化は早いものですね。しかも安価に手に入るようになってきました。
さて、今回はRaspberryPiを使ってスマートミラーっぽいものを作ってみようという記事です。
はじめに
RaspberryPiとは
Wikipediaによると「Raspberry Pi(ラズベリー パイ)は、ARMプロセッサを搭載したシングルボードコンピュータ。」とのこと。
一言で言うと、小さなコンピュータですね。
スマートミラーとは
正しい名称か分かりませんが、最近は多くの企業様が開発を進めているとのニュースもちらほら出てきました。
名前から想像できる通り、スマートフォンの鏡版ですね。市場価値もまだありませんが、将来的にはAR(Augmented Reality(拡張現実))要素と組み合わせれば、面白い世の中になりそうだなぁと思っています。
実現方法
今回はそれっぽいものができればよいと思ったので、マジックミラーと小型モニタで実現させます。タッチパネル機能はありません。
マジックミラー
マジックミラーは、良く刑事ドラマの取調室で見るやつです。片側からは鏡、反対側からは中の様子が見える不思議な鏡です。原理は割愛しますが、現象的には下記のようなことが起きています。
明るい側からは鏡に見えます。
この現象を利用して、スマートミラーを作ります。↓こんな感じ。
これで、表示したい部分だけを明るい色(白など)、それ以外の部分は何も表示しなければ(黒で表示)、スマートミラーの完成です。
作成方法
必要なもの
- 小型モニタ
- マジックミラー
- RaspberryPi
- microSD
- やる気
ハード面
モニタとマジックミラー
画面部分を作成します。やりたいことは、マジックミラーとモニタをぴったり貼り付けることです。あんまり高価なものを使うと、作りがしっかりしていて分解しにくいので、安価なモニタを購入しました。
まずは、小型モニタを分解。
専門知識はありませんが、なんとなく見れば分かるものですね。スピーカーはいらないから外しちゃいました。
マジックミラーとモニタを入れる木枠の作成
サイズやら測って、DIYです。人感センサーも使いたかったのですが、手に入らなかったので断念。。
完成↓(裏側は不細工ですが、壁に貼り付けたら見えないし良しとします。)
ソフト面
OS
RaspberryPi OS(昔はRasbianだった気がする)にしました。
インストール方法は割愛します。
Magic Mirror
オープンソースで開発されているMagicMirror² を利用させていただきました。
github:https://github.com/MichMich/MagicMirror#modules
ドキュメント:https://docs.magicmirror.builders/
ドキュメント通りにコマンドやらソースをいじれば、OKです。
完成
色々不格好な部分はありますが、それっぽいものはできたので満足です。
スマートミラーの撮影って難しい。。鏡なので、どうしてもカメラが映ってしまいます。
今後の需要(妄想)
最初にも申し上げた通り、ARと相性がよさそうです。
カメラと画像処理を合わせた服シミレーション
自分自身が映ったモニタに、服を上から貼り付けるというものがどこかの服屋さんでありましたが、これを鏡にするという案です。モニタより鏡の方が遅延も少なく、違和感がなくなるのではないかという妄想です。
最後に
コロナ下で、外出の制限がされる世の中となりましたが、新しいことを始めるチャンスだと私は思ってます。
趣味で初めて見たことが、どこかのビジネスチャンスだったりするのかも知れません。今後もどしどし新しいことにチャレンジしていきます!
そんな仲間が集まってくれると嬉しいです。