株式会社シベスピ 従業員ブログ

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ホログラム作成 - 被写体作成編

こんにちは。日笠です。
前回に引き続き、ホログラム特集です。前回は、ホログラム投影用の動画をYouTubeから拝借させていただきました。もっといろいろなものを投影したい!そうは思いませんか。
そこで、今回は、ホログラム投影用の動画をUnityを用いて、自作していきます。これでさらに投影できるものの幅が広がります!!
今回は、簡単な被写体である"地球"を作成していきましょう!

被写体作成

Unityのダウンロードやインストールは公式サイトから無料で行えます。インストール方法は検索すればたくさん参考サイトが出てきますので、割愛いたします。

Unityの起動

Unityを起動すると、新規プロジェクト作成画面となります。保存先やプロジェクト名は任意で適当につけちゃってください。その後、作成ボタンを押下しましょう。

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Unity新規作成画面

作成ボタンを押下すると、何やらロードが少しあり、下記の初期画面が表示されます。

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Unity初期画面

被写体(地球)の作成

それでは、地球を作成します。左側にある”Hierarchy”の枠で右クリックをし、”3D Object” → “Sphere”を選択します。

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被写体オブジェクトの追加

すると、真ん中に球体が出現します。

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被写体オブジェクト追加後

次に、球体の大きさを変更します。サイズを変更するには、Unity画面右側の”Inspector”の枠の”Transform”の中に”Scale”とあるので、そちらを「X:5、Y:5、Z:5」にします。

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被写体オブジェクトサイズ設定

あとは、この球体に世界地図を張り付けます。ネットで無料の世界地図画像を拾ってきます。画像を拾ったら、ペイント3Dで縦横長さ同じ(正方形)にリサイズします。

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被写体オブジェクト貼り付け画像

画像ができたら、Unityの”Assets”にドラッグ&ドロップします。これは、「Unityでこの画像使うよ!」と教える処理です。

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Unityに画像追加

今度は、Unity内で、Assetsに先ほどドロップした画像を球体にドラッグ&ドロップします。すると、画像が球体に張り付きます。

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被写体オブジェクト完成

被写体(地球)を回す

地球を回すプログラムを作成します。プログラム全然知らなくても大丈夫です。“Assets”内で、右クリック、「Create」→「C# Script」を選択します。なにやらファイルができるので、ファイル名を適当につけます。(私はearthにしました。)
次に、作成したファイルを右クリックし、”Show in Exploler”を選択します。すると、このファイルが保存されている場所をエクスプローラーが勝手に開いてくれます。

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ファイル検索

先ほど作成したファイルをエクスプローラーで右クリックし、「プログラムから開く」→「メモ帳」を選択します。すると、メモ帳が起動します。

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プログラムファイル

何書いてるか分からなくても全然OKです。下記の画像で選択した範囲を削除してください。※1行ずれるとうまく動作しませんので、気を付けてください。

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プログラムファイル削除位置

次は、下記のコードを削除した位置に張り付けます。

    float angle = 0;

    void Start () {

    }

    void Update () {
        angle = Time.deltaTime * 30;
        transform.Rotate(Vector3.up, -angle);
    }

プログラム全体は下記のようになります。

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プログラム完成

この状態で、保存してメモ帳は閉じます。Unityに戻り、先ほど作成した”earth”ファイルを地球にドラッグ&ドロップします。
再生ボタンを押すと、地球が回っていることが確認できます。以上で、被写体オブジェクトは完成です!

まとめ

いかがだったでしょうか。今回はホログラム投影用の動画を製作するために、被写体オブジェクトをUnityで制作しました。
被写体オブジェクトは、簡単な"地球"としましたが、モーションキャプチャーなどと組み合わせることで、3Dキャラクタのダンス動画なども制作できます。

次回は、いよいよ最後の”映像制作編”です。お楽しみにー!!