株式会社シベスピ 従業員ブログ

シベスピの社員ブログ。技術・想い・経験沢山書いていきます!

ホログラム作成 - 工作編

こんにちは。今年の抱負が"創造"の日笠です。
今年は、仕事でも趣味でも色々なものを"創造"していきたい、という思いから、今年の抱負としました。

さて、そんな"創造"を実現するために、今回はホログラムを作っていきます!

完成図

今回作成したものは下記のようなものです。

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ホログラム完成図

これを目指していざ作成!!

ホログラムとは

皆さんはホログラムをご存じでしょうか。スターウォーズとかで立体的に映像がでるあれです!「ホログラム」でネット検索をすると、たくさん参考画像が出てきます。昨今でも研究が進められており、本格的なホログラムを目指している企業は多数存在します。企業が目指しているホログラムを個人で作成することはできないのではないか、とも思いましたが、調べてみると、簡易的な疑似ホログラムを作成することが可能だそうです。

準備

必要なもの

  • スマートフォン
  • アクリル板
  • アクリル板切断カッター
  • グルーガン
  • レジン液(きれいに投影したい場合のみ)
  • マスキングテープ
  • 鉄ヤスリ

レジン液はとりあえずホログラムを実現させるだけであれば、必要ありません。きれいに投影できるので、私は利用しました。
レジン液とは?
最近では、ハンドメイドなどに使われています。透明の液体で、流し込んで放置することで透明の固体になります。
今回使用したのは、エポキシ樹脂レジン液です。正直種類があることを知りませんでした。。使用方法は届いた商品の段ボールに書いてて助かりました。

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レジン液使用方法

作成

アクリル板カット

下書き用画用紙の作成

まずは、アクリル板をカットする必要があります。そのためにアクリル板に下書きする画用紙を作成します。

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作成する下書き用画用紙

私は、大きいホログラムを実現したかったため、スマホで投影ではなく、タブレットに投影します。そのため、下書き用画用紙もスマホ版のものの2倍の大きさにしています。

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下書き用画用紙サイズ

スマホで実現させる場合は、黄色と青色の線の長さを半分にするとよいでしょう。赤線の余白部分は同じで構いません。

※注意
この画用紙にズレがあると、のちの組み立て工程で、きれいに組み立てられない可能性があります。できるだけ慎重にミリ単位で合わせましょう。

アクリル板に下書き

作成した画用紙を用いてアクリル板に下書きをして行きます。この時、1枚1枚別々に下書きしてカットすると、それぞれのアクリル板にズレが生じやすくなります。
そこで下記のようにして作成すると高さのズレが生じにくいです。(私の場合、4枚同時に作成するには、横の長さが足りませんでしたので、2枚ずつ作成しましたが、大きめのアクリル板を買って、4枚同時に作るのがベストです。)

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アクリル板下書きの例

また、画用紙を端にぴったりつけると、カットしにくくなるので、端には少し余白を設けましょう。

アクリル板カット

カットの順番は下記の通りです。

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カット順番

②と③は、順不同で良いですが、①は確実に最初にカットしてください。カットの方法はアクリル板カッターで何度か線を引き、折るという手順です。「アクリル板 カット」で調べるとたくさん出てきますので、そちらを参考にしてください。
①②③が完了したら、それぞれの境界線をカットして4枚作成します。

カットしたアクリル板を調整

人力でカットしているため、どうしてもズレが出てきてしまいます。そのズレをやすりで削って合わせていきます。一つずつやすりで削っても、ズレを綺麗にすることはできません。まずは、4枚を重ねます。

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アクリル板を重ねる

あとは、台形の下底部分以外をやすりでゴリゴリ削るだけです。4枚同時に削るので、ぴったり同じ大きさになるかと思います。

組み立て

組み立てはすごく単純です。1枚ずつ並べて、マスキングテープで貼り、グルーガンで固定するだけです。
まずは、平面で4枚を結合しましょう。マスキングテープで固定します。

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平面固定図

最後に、結合していない辺同士をくっつけて立体になるように組み立てます。

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組み立て後の例

ピラミッド型になったら、ピラミッドの頭部分がないので、グルーガンで塞ぎます。また、テープで張り付けた部分を内側から、グルーガンで固定していきます。(下記画像の赤線部分を固定)

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固定部分(赤線)

レジン液の投入

最初に申し上げた通り、レジン液がなくてもホログラムを投影することはできます。必要なければ、省略してください。
とりあえず、使用方法の説明通りに混ぜ混ぜ・・・。ピラミッド型の体積を求めるのが面倒だったので、適当に主剤200㎖:硬化剤100㎖で。(レジン液を無駄にしたくない人は、体積をしっかり求め、その分のレジン液を作りましょう。)

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レジン液混合

使用方法には10分放置で泡がなくなるとありますが、20分ぐらい放置しないと抜けません。
また、使用方法に「ドライヤーで温める」とありますが、組み立てたアクリル板に流し込んだ後にドライヤーで温めるとピラミッドからレジン液が漏れてきてしまうので、アクリル板に流し込む前にペットボトルに入れた状態で温めます。
泡がなくなれば、組み立てたピラミッド型のアクリル板に流し込みます。

※注意

  • 流し込む際は、大きめのゴミ袋の上で投入しましょう。漏れてきたときに、大変なので。
  • 換気をしっかりしましょう。
  • 使用方法を良く読みましょう。

流し込んだら、1日放置して完成です!

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完成図

いざ投影!

早速、投影してみます!
youtu.be
まあまあいい感じです。周りが明るいときれいに投影されないようです。投影する際は、電気を消して、暗い場所で行うとよいでしょう。

まとめ

今回は、疑似ホログラムを自作してみました。実はアクリル板がなかなか4枚同じ形にならず、悪戦苦闘を繰り広げた結果、3回目にして、ようやく綺麗にカットできました。また、反省点として、グルーガンをピラミッドの内側に流して固定すると、後に注がれるレジン液と混ざって少しピラミッド内が黄色くなってしまいました。もっとよい固定方法を考える必要がありそうです。次回は、せっかくなので自作の動画をUnityを用いて作成しようと思います。
小学校の自由研究などで、やってみても面白いのではないでしょうか。