最近、SUPER BEAVERにハマっている武田です。
今回はAWSについて書きます。
AWSについてよく知らないという方の勉強の足掛かりにしていただければと思います。
では、さっそく。
目次
1. AWSとは
2. AWSのメリット
2-1. コスト最適化
2-2. 導入スピード
2-3. リスクヘッジ
3. AWSの主要サービス
3-1. コンピューティングサービス
・EC2
・Lambda
3-2. ストレージサービス
・S3
3-3.ネットワークシステム
・VPC
1. AWSとは
AWS(Amazon Web Services)とは、Amazonの世界中のデータセンターから提供されるクラウドプラットフォームです。
AWSが提供するサーバー・ストレージ・データベースなどを利用した分だけ料金を支払うオンデマンドの方式で利用できます。
従来のオンプレミス(サーバー機器などの物を自分たちで設置するやり方)と比べ、初期費用が掛からず、設備のスペースを確保する必要はないといったメリットがあります。
また、AWSは世界中にデータセンターを持っており、複数のデータセンターを使用することで、高い可用性を実現でき、システムが停止する可能性を減らすことができます。
2023年8月時点で、AWSのクラウドサービスのシェア率は約45%で、2位のAzureとはかなり差がついているようです。
Azureとの比較を書いても面白いかもしれないですね。
2. AWSのメリット
2-1. コスト最適化
オンプレミスでは、初期導入時にハードウェアに多額の投資をする必要がありましたが、AWSではハードウェアの購入がありませんので、初期費用を抑えることができます。
AWSでは、サービスの使用量に基づいて、時間単位で料金が設定されます。
また、初期導入時には、どれくらい使用するのかといったキャパシティ予測を行わなければいけませんが、AWSではサービスの使用量によって変動するので、厳密に予測する必要がありません。
そのため、キャパシティ予測分のコストも削減することができます。
AWSはキャパシティを柔軟に変更することができます。
例えば、「夜間は使用率が低いので、サーバーの稼働を減らす」や、「土日はほぼ使用されていないので、稼働を停止する」といったことが可能です。
もちろん、サーバーの稼働を減らした場合は、使用料金を減らすことができます。
AWSには、Cost Explorerというサービスがあり、現在の利用状況を分析することができます。
もし、想定よりも多かった場合、AWSの他のサービスを使い、コストを最適化することができます。
例) Compute Optimizer, Auto Scaling
※余談
サービスを開始してから、2023年 3月までで129回の値下げを行っているそうです。
2-2. 導入スピード
AWSでは、初期導入時に、ハードウェアの調達やキャパシティの予測を行う必要がないため、すばやく導入することができます。
アカウントの作成と簡単な構築だけであれば、分単位で作業を終えることができます。
2-3. リスクヘッジ
AWSは世界中にデータセンターがあります。
例えば、東京やオレゴン、ロンドンといった都市に存在しています。
どの場所で使用するかどうかや、複数の都市で使用するかどうかも決めることができます。
そのため、使い方によっては、災害などが発生して使用できなくなった場合に、他のデータセンターを使用するといったことが可能です。
※余談
1つのデータセンターだけ使うというSPOF(単一障害点)をなくそうという考え方があります。
というのも、都市単位でまれに大規模な障害が発生するからです。
2019年には、東京リージョンの大規模障害が発生しました。
AWSには、「責任共有モデル」というものがあり、基本的にユーザーが操作できない部分は、AWS側の責任となります。
(ただし、責任の範囲はサービスによって異なります。)
例えば、データセンターのセキュリティはAWS側、アカウント管理・ファイアウォールの設定はユーザー側といったように責任が分かれています。
AWSの責任となる範囲で障害が発生した場合は、AWSに責任を追及することができます。
(とはいえ、障害が発生しないように設計することは大切です。)