株式会社シベスピ 従業員ブログ

シベスピの社員ブログ。技術・想い・経験沢山書いていきます!

めざせ筆ペンマスター

普段、筆ペンを使うことってあまりないですよね。

ですが、いい大人になってくると、慶事や弔時などでのし袋を書く機会が出てきます。ボールペンや万年筆で書くのはマナーとしてNGなので、ここで筆ペンの出番がやってきます。

筆ペンを使うのは抵抗あるなぁ…という方もいると思うので、16年間書道を習っていた経験から、私が筆ペンを使う時に意識していることをご紹介します。

今回は、実際にのし袋の表書きと中袋を書いてみたので、のし袋を書く前提でお話しします。

筆ペンを選ぶ

毛束感がないスポンジタイプもありますが、
個人的なおすすめは、毛筆タイプのぺんてる筆<中字>」です。
実際の筆に近いので、穂先(筆の先っちょ)や強弱の表現がしやすく、
かっこいい字が書けます。が、扱う上での注意点もあります。


【注意点①】インクの出しすぎに注意

紙質によってはにじみやすく、特にのし袋に付属されている短冊は、どんなに気を付けても多少にじむことが多いです。
筆全体にインクが染み渡るまで少しずつ出して、別の紙に試し書きしてかすれたら少量足す程度でOKです。※試し書きは必須です!

【注意点②】乾くまで時間がかかる!こすらないよう注意

せっかく上手に書けても、乾く前に手でこすってしまうと汚れて残念なことになります。書き終わっても油断せず、じっくり放置することが大切です。

筆ペンを使う前に

日本語は本来縦書きですが、縦書きで何か書くことってなかなかないと思います。

一発勝負で失敗できない時は、鉛筆でうす~く中心線を引いておくと、
「左右ブレブレの文字」や「だんだん右に曲がってる…」というのは防げます。

線は定規で紙幅の中心を測って、まっすぐ引きましょう。
表書きは、水引で文字が隠れないか、書き出し位置の確認も必要です。

文字自体の下書きをするのは、正直あまりお勧めしません。
理由としては、筆の方が太いため鉛筆の文字よりも大きくなりがちなのに、
下書きにつられて、つぶれた字になってしまいやすいからです。
とはいえ、下書きが安心材料になるのは間違いないので、
「下に詰まらないようにするための目安」程度に考えて
ずれても気にしない!くらいの気持ちでいれば大丈夫です。

中心線や下書きを消すのは、完全に乾いてからにしてくださいね。

字の大きさ・太さ

筆ペンは太さを柔軟に変えることが可能です。
でもそれが難しくて、「どの太さまで紙につけたらいいのかわからない」という声を耳にしました。
せっかくなので今回は、実際に書いた字の大きさと線の太さを測ってみました。

あえて中心線の下書きを残しました

表書き(名前)

字の大きさは1~1.5cm、線の太さは1~1.5mm程度でした。
数字にするとかなり細く感じますが、細くしようとはあまり考えていません。
ひょろひょろな線はかっこわるいので、ある程度太さは残すイメージです。
短冊の上部(写真では「壽」)を自分で書く場合は、名前よりも太く大きめに書きます。

中袋(金額)

字の大きさは2~2.3cm、線は太い所で3mm程度。
文字が大きめなので、表書きと比べてかなり太めに書くように意識します。

細かい字を書く時は手が震えやすいので、
ペンで書く時と同じように手をついて書きましょう。

意識すること

字形の話はいったん置いておいて・・・
筆ペンを使う時はこんなことを考えながら書いています。

一画一画ゆっくり丁寧に
・はらいは力を抜かず、最後までゆっくりと
・画数が少ない文字は少しだけ小さめに
・字の空間をつぶさない
極力なぞらない

うわぁ~ここ失敗した!と思うとなぞりたくなりますが、
なぞると大体悪化します。。。
しかも、なぞった部分が不自然に濃くなりバレバレになるので後悔します。
(後悔しても良いからなぞりたい時は、なぞります!)

多分他にもありますが、ぱっと思い付いたのはこのくらいです。

これで筆ペンこわくない!

字形に自信がなくても、しっかりした線で中心・大きさをそろえて書くだけで、
不思議なことに上手に見えたりします!
年賀状や御礼状なども、筆ペンで書けたらもっと素敵ですよね。
少しでも参考になれば嬉しいです。