株式会社シベスピ 従業員ブログ

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基本情報技術者試験の勉強方法について

お久しぶりです。
鎌野です。

シベスピでは、新入社員の方に基本情報を取得してもうらようにしています。
現在、春季の試験が開催され、合格された方や惜しくも不合格になってしまった方もいる状況です。
※CBT形式は、テスト後に正答率が表示されるためおおよそ合格ラインに
 達しているかわかるようになっています。

今回は、自分が基本情報の勉強していた時に考えていたことや勉強方法について、少しお話をさせてもらおうかと思いました。

あくまで、私の主観に基づいていますので参考になればよいかと思います。

基本情報について知ろう

基本情報は、大きく分けて2つのテストで構成されています。
 1.午前問 80問(1つ1.25点)
 2.午後問 
両方のテストで、60点以上取れば晴れて合格となります。
※多少その時の状況によってボーダーが前後しますが、基本的には60点です。

基本情報の勉強方法に記載されているサイトは見かけますが、「基本情報は簡単ですぐ合格できる」といったような言葉がありますが、それでも合格することが難しいと思っています。
毎回、合格率は30%前後です。
試験の申込だけをして受けに来ない人がいると考えても、40%くらいになるでしょうか。
要は、半分以上は不合格になっているということです。
※中には、真面目に勉強せずに来ている人などもいるので、
 もう少しは上がるかと思いますが。

合格率が40%の試験なので、簡単には合格できないかと思っています。
なので、サイトの「基本情報は簡単ですぐに合格できる」といった言葉に惑わされないようにしてください。

最初に実施してもらいたいこと

まずは、過去問を1つ規定の形式で解いてください。
その前に一通りの勉強などは必要ありません。
これには、下記のような理由があります。
 1.勉強せずに解いた場合、どれくらいの点数が取れるか知っておく。
 2.基本情報の試験がどういう感じかを知っておく。

1については、自分の今の実力を知っておく必要があります。
点数は悪くてもかまいません。
点数を知ることで現在の立ち位置を確認し、今後の勉強計画の方針を決定するためです。
点数が悪ければ、合格に向けて勉強量を増やしたり、逆に点数が良ければ、無理のない勉強量でスケジュールを立てることが出来ます。

私の場合は、試験の何か月前までには午前と午後で●●点を超えるといった基準を決めてそれに沿って勉強していました。
 ①3か月前は、午前と午後で60点を超える
 ②2か月前は、午前と午後で70点を超える
 ③1か月前は、午前と午後で80点を超える
といった感じです。
1か月前に60点を超えるという目標だと、本番の試験では危ないので、余裕をもった目標にすることをお勧めします。

2については、試験の問題がどういった感じかわかっていないと勉強方法も定まらないためです。

午前問について

まずは、午前問について知りましょう。
午前問の構成は80問で、1つの問題は4つの選択解答式です。
 1.テクノロジ系 50問
 2.マネジメント系 10問
 3.ストラテジ系 20問

テクノロジ系は、午前の大部分を占める問題になります。
範囲も幅広いです。
しかし、出題される傾向は各分類で偏りもあります。
出題される傾向が高い問題を優先的に勉強するようにしましょう。
出題される頻度が低い問題を勉強しても、点数に結び付く可能性は低いので。

マネジメント系も同様です。

ストラテジ系は、主に単語の説明を回答する問題です。
なので、暗記ができるかどうかなので暗記さえできれば点数は取れます。

基本的には、過去問道場というサイトがあるので過去問を解き続けて勉強することをお勧めします。
基本情報は過去の問題をそのまま出してくる場合もあるので、問題を見ただけで解答できる場合も少なくはありません。
また、似たような問題も出題されます。
過去問を解いて、その問題の内容や選択肢に出ていた言葉(不正解の選択肢も含む)の意味を理解するようにすれば、点数も上がってくるかと思います。

最後に、苦手分野についてです。
どうしてもテクノロジ系の中で苦手分野ができないという人もいるかと思います。
そういった分野は思い切って捨てましょう。
午前問は60点以上を取れさえすればいいのです。
1つや2つ捨てたとしても、4択なので25%で当たります。
ましてや、その分野が出題されない可能性もあります。
ですので、どうしてもわからない分野に時間をかけるより他に時間をかけたほうが良いということもあります。

私の場合は、計算問題が苦手でした。
2進数から10進数に変換しろとかいった問題ですね。
この計算問題は必ず出題されるので、勉強しておいたほうがいいのですが、他で点数を取るために捨てました。
25%に賭けました。

こういったように、苦手分野を捨てることも視野に入れておいてください。
ただし、捨てる分野が多くなりすぎることは注意してください。
出題の頻度とも相談して決めてください。

午後問について

午後問は下記のような構成になっています。
 1.情報セキュリティ問題 必須 20点
 2.4つの分野から2つ選択する問題 4つ中2つ選択 各15点
 3.アルゴリズム問題 必須 25点
 4.プログラム言語問題 4つ中1つ選択 各25点

まずは、プログラム言語問題で何を選択するか決めましょう。
おそらく、Java表計算のどちらかが多いかと思います。
これは自分に合った問題を選択してください。
Javaに自信がなければ表計算がよいかと思います。
決めたあとは、その分野だけを勉強するようにしてください。

次に勉強方法についてです。
問題構成を見てわかるように、情報セキュリティとアルゴリズム、プログラム言語は必ず出題される問題です。
そして、これらで満点を取れば70点で合格ラインに到達します。
なので、集中的に勉強すべきはこの3つになります。
ここで点数を取れないと、合格ラインに到達することが難しくなります。

情報セキュリティについては、そこまで難しくないのである程度勉強すれば全て正解を解答できるかと思います。

問題はアルゴリズムとプログラム言語です。
こちらは、1つ考え違いをしてしますと雪崩式に解答を間違う可能性があります。
そして、配点も高いです。
なので、この2つは早いうちから集中的に勉強しておくことをお勧めします。

アルゴリズムが苦手で点数が取れないですという人は多くいます。
しかし、これだけは避けて通れません。
早いうちに問題になれて、解答できるようにしてください。

残りの2つの選択問題については、満遍なく勉強するしかありません。
しかし、午前問で勉強した知識も役に立つので他の問題よりかは難しくはないかと思います。
こちらについても、午前問と同じようにある程度の分野は捨てることも可能です。
私は、ソフトウェア・ハードウェア分野が苦手でしたので、そこが勉強しませんでした。
選択式なので、たとえその分野が選択肢にあったとしても、他を選べばよいだけです。
ここでも、あまり捨てすぎると困ることになるので注意はしてください。

最後に

私は、過去問をずっと解いて勉強をしていました。
他のサイトを見えても過去問だけ解いていればよいといったサイトも多くありますが、その通りかと思います。
過去問で勉強は可能です。
しかし、初めてIT系の勉強をする人で多いのは、まずは書籍で勉強してある程度の知識を身に着けてから問題を解くといった人だと思います。
それでも問題はないと思いますが、そこに時間をかけすぎないようにしたほうが良いです。
本を読んだだけで、出来る気になって満足するためです。
なので、本を読むのは遅くても1週間程度で切り上げて、問題を解くようにしてください。

以上が私が実践していた勉強方法や考え方です。
もちろん、これが全て正解ではありません。
自分にあったやり方もあるかと思います。

まずはどうしたらいいかわからないと迷ったときに、1つの方法として実践してもらえればと思っています。

次は秋季試験になるかと思いますが、試験を受ける方の少しでも参考になり合格できるための手助けになれれば、うれしいです。