2021年2月に基本情報技術者試験を受けてきました。
基本情報技術者試験は令和2年度から新型コロナウィルス感染症の感染予防のためCBT方式での実施となりました。
www.jitec.ipa.go.jp
CBT方式とは
CBT(Computer Based Testing)方式とは、CBT会場で、コンピュータを使って検定を受験するシステムです。
学校での試験のように紙に回答を記入する形式とは異なり、PC上に表示される設問にマウスとキーボードで回答する形式となります。
PCでの受験とはなりますが、基本的にそれぞれの自宅で受けられるようなものではなく、あくまで会場に出席して受験する必要があります。
CBT形式の基本情報技術者試験を受けてみた
申し込み
CBT形式の基本情報試験はいわゆるセンター試験のように決まった一日で開催するわけではありません。
一定の期間内に申し込みをして、自分で選択した試験日に受験をする形式となります。
60日後までの期間内で申込みが可能となるのですが、私が申し込みをした際、申込みが可能になると土日はすぐに枠が埋まってしまう状況でした。
そのため、土日に受験したい方はできるだけ早めの申込をおすすめします。
試験当日会場へ
私の申し込んだ試験会場は五反田のTOCビルでした。
TOCとは「東京卸売りセンター」の略。卸売専門だった頃の面影を残す名前です。
オフィスビルでなければ小売向けのショッピングビルでもない独特の雰囲気のビルでした。
サイトに記載のあった7階にエレベータで上がったものの、特に案内表示はなく
「本当にここで合っているのか…?」
と不安になりましたが、暗い卸売り店が並ぶ通路を歩くと同じ世代の若者が集まる部屋を見つけ、無事にたどり着くことができました。
受験
簡単な受付を終え、時間になると試験監督の方から説明を受けてから会場に入室します。
会場には筆記用具すら持ち込むことができず、持ち込めるのはハンカチ・ティッシュと身分証くらいでした。
会場内には間仕切りされたパソコンがずらりと並んでおり、指定された番号のPCの前に着席しました。
試験の時間は決まっていますが、自分の始めたいタイミングでPCのスタートボタンを押下し受験を始めることができます。
実際に受験して感じたCBT形式の良かった点と悪かった点をまとめました。
良かったこと
- 画面にインデックスが表示され、自信のない問題や未回答の問題をマークし、すぐ戻ることができる
- マークシートを塗りつぶす手間が不要
- 自分のタイミングで開始・終了ができる
悪かったこと
- 問題文に書き込みができない
- メモ紙のおかわりをもらうのに試験官の方を呼ぶ必要がある
- 機能の説明が少ない
- 問題を持ち帰ることができない
主に悪かったことについて
- 問題文に書き込みができない
PC上に問題が記載されているため直接書き込みをすることができません。
席にはメモ紙が一枚とボールペンが用意されていますので計算や簡単なメモはできるようになっております。しかし、表計算問題等はやはり問題文上に記載をしたくなりました。
また一応、マウスで問題文にマーカーを引くことができたりとCBT形式の欠点をカバーするような努力を感じました。
試験終了・スコアレポート
猛烈な尿意と戦いながらの受験が完了し退出の手続きを行うと、すぐにスコアレポートが送られてきました。
そのレポートから、午前試験は「点数」が、午後試験は「正答率」を知ることができるので、大体の合否を知ることができます。
点数を知るために自己採点の必要がないことは利点と言えますが、問題を持ち帰れずどこを間違えたかを知ることはできないため、そこはCBT形式の不便な点かもしれません。