株式会社シベスピ 従業員ブログ

シベスピの社員ブログ。技術・想い・経験沢山書いていきます!

エンジニアの資格について

お久しぶりです、大畠です。
最近引っ越しまして、念願だったダイニングテーブルを購入しました。

それまで自宅で仕事する時には座椅子&座卓だったのですが、床に近い状態で仕事をするのがどうも落ち着きませんでした。
特に不便とかはなかったのですが、パソコンで作業する時は椅子に座ると集中できる気がします。
ですが、椅子に座っても結局あぐらをかいているので、座椅子の時と姿勢は変わっていません。
床からの高さと集中力は関係ないとは思いますが……以上、単純な好みの話でした。

資格制度の興味

最近ではIPAが主催する基本情報技術者試験がありました。
弊社では基本情報の資格取得は必須となるので、私も入社してから勉強し取得した次第です。
資格取得するまでは、それを目標にスキルアップのモチベーションとしていたのですが、資格取得してからは、なにを目標にすればよいか迷っていました。
今は、現場で活躍できるようその分野のスキルアップを目指していますが、そういえば基本情報を取得してからさらに上の資格にはなにがあるのか気になり、今回調べてみました。

国家資格

IPAが主催している情報処理技術者試験は、経済産業省が認定している国家資格です。
ひとえに国家資格と言っても、細分化されており、以下のようにランク分けされています。
www.jitec.ipa.go.jp

基本情報技術者試験(FE)

エンジニアの登竜門的な存在。
出題する分野が幅広く、ITエンジニアのキャリアを築いていく上でも、こんな技術があるのかと知ることもできるので有用な資格だと思います。
下記の統計情報を見る限り、合格率は毎年25~30%程度だそうです。
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験:統計情報
難しい試験と思われがちですが、一方で過去には9歳の子が合格したこともあるそうです。
当試験については、他の社員が記事に取り上げていますので、気になる方は見てみてください。
chivsp.hatenablog.com
chivsp.hatenablog.com

応用情報技術者試験(AP)

基本情報で得た知識と現場経験から、さらなる応用を利かせたエンジニアスキルが求められた資格です。
分野は基本情報技術者試験と変わりありませんが、総じて難易度は上がっています。
午後試験も記述式となるので、鉛筆を転がして運で受かるような試験ではありません。
個人的には応用情報を持つと、世間からもエンジニアとしてスキルがあるな、とアピールできると思っています。
次にIPAを受けるならば、私もこの試験からになると思います。

高度情報処理技術者試験

基本情報、応用情報ではITに関する幅広い分野に精通するゼネラリスト的な知識を求められましたが、高度情報処理の資格取得には各分野に特化したスペシャリスト的な知識が求められます。

ITストラテジスト試験(ST)

ITを活用した経営戦略や事業提案など、情報技術の他に経営戦略についての知識が要求されます。
ITコンサルタントや幹部候補など、経営を踏まえたシステム構築ができることを目的としています。

システムアーキテクト試験(SA)

要求された品質で、対象のシステム化計画の構想、立案、ソフトウェアの設計、開発、テスト、運用及び保守についての知識が求められます。
高度試験の中で歴史も古く、システムエンジニアの王道ともいわれる資格です。

プロジェクトマネージャ試験(PM)

システム開発の管理、プロジェクトを円滑に進めるマネジメントについての資格です。
各チーム間の連携やステークホルダへの報告や相談など、細かい調整を求められ、試験内容も論文形式と高度試験の中で難易度の高い試験と分類とされています。

ネットワークスペシャリスト試験(NW)

ネットワーク分野に特化した資格です。
企画から要件定義、開発、運用、保守の業務に従事し、セキュリティの観点からも堅牢なネットワークシステムが構築できることが求められます。
合格に求められる知識量も他の試験より多いとされています。

データベーススペシャリスト試験(DB)

データベースを使用するシステムの企画~運用・保守までの技術支援、効率性や安全性といったユーザの要求に従った品質のあるデータベースを構築できるスキルが求められます。
後に出てくるベンダー資格など、特定の製品でしか使えない技術は出題されず、標準SQLが出題対象となります。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)

組み込みシステム系についての資格です。
ハードウェアとソフトウェアを組み合わせたシステム構築ができ、電子回路やモータ関連の知識が要求されます。
場合によっては物理の教科書に出てくる知識も必要となるそうです。
昨今では、IoT系エンジニアを目指す方に取得してほしい資格となります。

ITサービスマネージャ試験(SM)

試験は主にITIL(Information Technology Infrastructure Library)に関する問題が多く、リスク管理やコスト管理といった知識も求められ、ある程度の経営知識やビジネススキルが必要とされています。

システム監査技術者試験(AU

三者的立場として、該当システムを総合的に点検・評価・検証し、改善などの助言をあたえる監査人としての技量が求められます。

情報処理安全確保支援士試験(SC)

サイバーセキュリティに関する専門的な知識や技能についての資格です。
進化の著しいサイバー攻撃マルウェアの対策や、脆弱性を持たないシステム構築に関する知識が求められ、最近でも注目度の高い資格です。

民間資格

エンジニアが取得できる資格には公的組織から認定される資格の他、IT関連製品を製造・販売するベンダーから、自社製品の操作や管理技術を満たしていることを認定する民間資格などもあります。
IT技術の発展に伴い、その数は膨大で全部取得することは難しいでしょう。
以下はその一例です。
自分のスキルやキャリアを踏まえて、どの資格を取得すればよいのか(あるのか)、調べてみてはいかがでしょうか。

Microsoft認定資格プログラム(MCP

Microsoft製品に対する知識と技能をレベル別に判定します。
製品ごとにバージョンの違いなどがあるので、漠然とMicrosoftを使っているからといって受験するのは難しいと思います。
Microsoft Certifications | Microsoft Docs

ORACLE MASTER

日本ORACLE社が公式に運営するデータベースの理解力を認定する資格です。データベースの構築・運用の他、SQLに関する問題も出題されます。
ORACLE MASTER Portal - be an ORACLE MASTER - | オラクル認定資格制度 | Oracle University

AWS認定資格

クラウドサーバにおいて、トップシェアを誇るAWSの公式認定資格です。
AWSはサービスが100種類以上あり、その中でシステム要件に沿った適切なサービスを利用するには専門的な知識が必要です。
AWSを使用する企業が増える中、保守・運用できる人材は重宝されるので注目度の高い資格です。
AWS 認定 – AWS クラウドコンピューティング認定プログラム | AWS

CCNA 認定

Cisco社が実施するネットワークエンジニアの技能を認定する資格です。
基礎的なネットワーク知識の他、Cisco社製品の知識を求められます。
資格取得後も3年後には失効してしまうので、日々技術のアップデートをし、再度受験をする必要があります。
CCNA 認定とトレーニングプログラム - Cisco

Linux技術者認定試験(LPIC

カナダに本部を置くNPO法人「LPI」によって運営されています。
世界でも通用する公正なLinuxスキルを求められます。
LPIC | 世界標準のIT資格 | LPI日本支部 | Linux Professional Institute Japan

最後に

エンジニア間の会話で、資格取得には興味がない(資格に意味はない)という意見を持つ人をたまに見かけます。
僕は自分に自信がないので、自身のエンジニアとしての立場を理解するために資格を持つのはいいことだと思います。
また、資格勉強を通じて知らなかった知識に触れることは楽しいですし、思わぬ興味の発見にもつながるので、安くはない受験料を払って受験する価値はあると思います。