当社の新年度に際し、当ブログにて社員の皆さんに対して、
佐藤さんからは「エンジニアに学んで欲しい」こと
松下さんからは「目標設定」について
と、指針・学習・検討補助となる内容が展開されましたので、私もその流れに続き、「フォロワーシップ」について紹介したいと思います。
「フォロワーシップ」については様々な書籍も発行されているので、ここでは基本概念の紹介と私の拙い実践体験を書きます。
1.フォロワーシップとは
フォロワーシップとは、『企業組織・開発プロジェクト等(以下まとめて「チーム」と記述)においてリーダーを補佐するフォロワー(部下やメンバーなど)が、リーダーに対して自律的支援を行うこと。』
と定義されます。
具体的には、フォロワーはリーダーの指示に従い業務を遂行するだけでなく、リーダーの行為に誤りがあれば意見するなど自分で考えて主体的な働きかけにより支援します。
またその目的は、チームの目標を達成するためであり、リーダーシップだけに頼ることなくフォロワーシップも発揮して、チーム全体のパフォーマンスを最大限に発揮することにあります。
2.分類基準の二軸「貢献力」と「批判力」
一般的にフォロワーを5つのタイプに分類しますが、分類の基準として「貢献力」と「批判力」という二軸からなるマトリクスを使用しています。
「貢献力」とは、自らの実力を発揮してリーダーを支援し、組織の目的達成に貢献する力のことです。評価の基準は「積極的に関与しているか」がポイントになります。
それに対して「批判力」とは、指示を受けるだけではなく自らの意見を述べたり、必要であればリーダーの方針を正すことのできる力です。評価の基準は「主体的に行動しているか」になります。
3.すぐに可能な実践例
私が20代の後半に「フォロワーシップ」を学び簡素に脳内変換し実業務に合わせて実践した例を紹介します。
まず、「批判力」を「計画検討」に置き換えました。
リーダーからの指示を10(例として数値化)受けたとして、
・10をすべて理解したか?
・10を達成するためのタスクイメージが出来ているか?
・10は本当に10で足りているのか(目的=成果物として正しいか)?
などの「計画検討」を行い、必要に応じてリーダーに対して質問、意見、確認、再確認を行いました。
そして「貢献力」を「付加価値」に置き換えました。
成果物10を生み出すことは当然として、
・次の成果物につながる11にすること
・リーダーの成果効率化に値する11にすること
・チームの成果効率化に値する11にすること
などで、リーダー・チームからすれば「かゆいところに手が届く」「気が利く人」と思われるくらいのちょっとした付加価値をつけて成果報告することを実施しました。
※納期内で終わらせることが大前提です。