9月7日から2泊3日で社員旅行にいってまいりましたので、帰国の報告がてら短いルポを書こうと思います。
行き先は南国・セブ。フィリピンの真ん中少し下あたりにある、バナナのような縦長の島です。人口92万人、通貨はペソ。フィリピン南部における交易などの中心都市だそうです。
1日目
早朝。始発に乗って空港に向かいます。ねぼけた頭で旅客機に乗り込み、船尾を南に向けて4時間と少し。エメラルドをたたえた美しい海が我々を迎え入れてくれます。
現地のガイドの先導でホテルに向かったのち、まずはみんなで近くのモールへ出かけました。故郷のモールとは比べ物にならない、綺麗で立派なショッピングモールです。行動を共にしていた女性社員で、おそろいのセブ島タンクトップを購入しました。
行きはタクシーを使いましたが、帰りは徒歩でした。セブは想像よりも整った町です。磨かれた自動車が道路を行き交い、左右に伸びる歩道も綺麗に舗装されています。ただ、一歩外れるとすぐに土の道がひろがっているため、アスファルト全体が砂に覆われてうす白くなっています。田舎のおばあちゃんの家を思い出しました。
夕飯はみんなそろって海鮮をいただきました。
2日目
まる一日自由行動の日です。シュノーケリング、島巡りなど、各々グループにわかれて行動します。我々は一日タクシーをチャーターして、セブシティからマクタン島に向かってぐるりと町を巡りました。
地元の人で賑わうマーケットで見知らぬフルーツをキロ買いし、スペイン植民地時代に作られたサン・ペドロ要塞を探検。一度カフェでの休憩を挟んで、マクタン島の美しいビーチで足を遊ばせた後、最後にガイドさんおすすめのお店(曰く、high-class屋台)で夕食をいただきました。
事前の調べでは「危ない」「行かない方がいい」という言葉が目立った場所も、しっかりと事前に対策し、現地の文化を尊重する姿勢を忘れずにいれば、よほどでない限り楽しい経験が得られます。「サラーマット」("ラ"にアクセント)、現地の言葉で「ありがとう」と伝えると、向こうも警戒心が少し和らぐのか口元を緩めて笑ってくれます。
ホテルには暗くなる前に戻りました。本当はナイトマーケットにも行ってみたかったのですが、今回は安全第一。
一日の終わりにスパのマッサージで疲れた体を癒した後、床につきました。
3日目
チェックアウトを済ませて、午前のうちに空港に移動します。出発前にホテル併設のカジノにて社員みんなでバカラをやってみましたが、現実は甘くないですね。(私は賭けていないのでやや勝ちです)
帰りの飛行機からは月が見えました。覆いがないためかとても眩しく、美しかったです。
さいごに
セブ島は思っていたよりも発展していて、思っていたよりも発展していないところでした。生きるために生きる人たちのエネルギーにハッとし、力を得た三日間でした。
そういえば、今回久しぶりに立派なホテルに泊まりました。普段の旅行では安宿ばかりなので、高層からの景色は貴重です。
窓際に寄って景色を見渡すと、眼下にはバラックの屋根が続いて、その向こうに高層ビルが突としてあらわれます。まだ少し違和感のある景色ですが、この先どんどん発展して、いつかあのビルも馴染むようになるのでしょう。
全員大きな怪我もなく、社員皆ひとつ屋根の下で、笑いあり一部苦難ありの楽しい思い出ができました。このブログで少しでも楽しい雰囲気が伝わると嬉しいです。
帰国後の成田空港にて一波乱ありましたが、そちらはまた別のお話。
いつかまたこの国に訪れる機会があることを願い、筆を擱きます。
Salamat!