株式会社シベスピ 従業員ブログ

シベスピの社員ブログ。技術・想い・経験沢山書いていきます!

疑うことの大切さ

現代を生きる人々は多くの情報に囲まれて生活しています。YouTubeを含むSNSなどでは、お金を稼ぐことだけに特化したコンテンツや、生成AIによって生成されたコンテンツが増加しています。このような時代だからこそ、正しい情報を得るために、疑う力の重要性は増していると思います。身の回りにあるものを軸に疑問を提議していきますので、「疑うこと」を考えるきっかけになればと思います。

「みんなが見ている」は正解の基準になるのか

SNSで話題になっているニュースや意見、高評価やコメントが多く付いている情報発信系の投稿は、本当に正しい情報なのでしょうか? 多くの人に支持されている、ということは必ずしもその内容の正確性や価値を保証するものではありません。さまざまな要因が人々の判断に影響を与えている可能性があります。

アルゴリズムによる情報の偏り

ここでいうアルゴリズムというのは、検索結果やおすすめ欄などに表示するコンテンツを選択するプログラムのことです。検索結果やおすすめ欄は適当にコンテンツを並べているだけでなく、みんなが興味を引くであろうコンテンツが優先されて表示されます。 このようなアルゴリズムの存在は、自分自身で探し当てた情報だと思っていても、気づかないうちに情報が偏る危険性が潜んでいます。

お金を稼ぐことを優先したコンテンツ

最近は、広告を表示して収益を得るビジネスモデル(アフィリエイト)を採用したコンテンツが増えてきました。同様に、都合のいい情報だけを並べ、過大評価や広告へ誘導するコンテンツも増えてきました。ステマのことですね。 説明された通りの内容をなんの疑いもなく取り入れると、都合のいい方へ誘導されてしまいます。

集団同調性バイアス

集団同調性バイアスとは、人が周囲の多数派の意見や行動に無意識のうちに従ってしまう心理のことです。たとえ間違った情報であっても、多くの人が拡散することで信ぴょう性があるように見えてしまうことがあります。 SNSでは、自分と似た意見を持つ人が集まりやすいため、多数派の意見がより強調され、異なる視点を見失いやすくなります。本来なら多角的に検討すべき問題でも、単一の意見だけが正しいかのように錯覚してしまうのです。 情報を受け取る際には、「みんなが言っているから正しい」と安易に判断せず、データや一次情報を確認する、異なる視点を探してみるなど、意識的に多角的な視点を持つことが重要です。

コメント欄は情報の信頼性を裏付けるものになりえるのか

SNSYouTubeのコメント欄は、情報の信頼性を裏付けるものとして機能しているように見えます。「みんなが同意している」という空気感は、私たちの判断に大きな影響を与えます。

ボットやサクラによる投稿が含まれている可能性がある

コメント欄の中には、ボットやサクラによって投稿されたコメントが存在することがあります。これらは、ユーザーの意見を意図的に操作する目的や、製品やサービスの評価を偏らせる目的で行われることがあります。コメント欄にある情報をうのみにしていると、偏った情報を基に判断をしてしまいます。

コメントは全体のほんの一部の意見でしかない

普段、コメント欄を利用している人は全体の何%だと思いますか?思っているよりもコメント欄の利用者は少ないかもしれません。コメント欄には有用な情報が存在することもありますが、目に見えない意見が存在することも疑いましょう。 また、YouTubeのコメント欄は承認制の機能があることをご存じでしたか?不自然に同意するコメントしかない場合は、そういうことなのかもしれません。

少数派意見が投稿されにくい環境である可能性

コメント欄が少数派意見が投稿されにくい環境になることがあります。原因の一つとして、少数派意見が投稿されると、多数派ユーザーから反論や攻撃を受けることがあるため、そのような意見を避ける傾向が強まります。そのような環境では、少数派の意見が正しい場合でも、統制されてしまっている可能性があります。

メディアが発信する情報は正しいか

情報を発信するメディアを疑うことも大切です。

情報の出所や信頼性は確認しているか

ブログや記事、書籍を「どこの誰が」書いたものか、報道の情報源はどこなのか、を認識して読んだことはありますか?記事やブログであれば、多くは記事のヘッダーもしくはフッター、サイドバーに記載されていることが多いです。書籍については言うまでもありませんが、本のタイトルとセットになって記載されていることが多いです。表紙や背表紙ですね。そのような情報が見つからない場合は責任の所在が不明であるため、情報を活用する際は特に気を付ける必要があります。試しに、当記事を書いた人が誰なのかも探してみてください。

情報は冷静になって考えているか

不安をあおるような文章を使用して、見る人の気を引き付けていることも少なくありません。このような情報は、あおりに負けるのではなく、一度冷静になり原因を自分なりに考える必要があります。大手メディアのニュース番組でさえ、情報の信ぴょう性を検証しないまま、デマ情報を報道することがあります。

純化された情報をうのみにしていないか

複雑な情報を分かりやすく伝えるためにランキングにしたり、グラフを用いたりすることはよくあると思います。しかし、それらを悪用し、数字上は間違っていなくても、視覚的に見た人を騙す、詐欺グラフを用いるという悪質な手法で印象操作をする事例もあります。 極端ですが、以下のようなものが視覚的に騙すグラフの例です。

詐欺グラフの例

どのような点が詐欺だと思いますか?数値上は「利用している」と「知らない」は同じですが、ぱっと見はどのような印象を持つでしょうか。

マスメディアの報道に偏りはないのか

日本のマスメディアは、世の中の出来事を公平に報道しているでしょうか。報道機関は「客観的な事実を伝える」ことを使命としていますが、すべてのニュースを平等に扱えるわけではありません。限られた時間や紙面の中で、何を伝え、何を省くかは各メディアの編集方針や報道の優先順位によって決まります。その中で不利益を被る者への忖度も含まれているかもしれません。そのため、ある出来事が大きく取り上げられる一方で、ほとんど報道されない情報も存在します。 世界報道自由度ランキングはご存じですか?日本の報道自由度ランキングが気になる方は調べてみてください。順位だけではなく、根拠も調べることが大切です。

生成AIが出力した情報は正しいか

近年、急速に身の回りに普及している生成AI。生成AIは一から何かを新しく生成しているように見えますが、実際はテキストやデータを学習したうえでそれらの組み合わせで情報を出力します。AIに対する指示の仕方によっては情報源を教えてくれることもありますが、特に意識せず出力させた場合は、情報源は不明なまま情報を提示します。そのような情報はうのみにせず、あなた自身で根拠を探し活用することが大切です。 今よりもさらにAIが進化していったとしても、最終的に信頼性の担保を取るのは人間なのかもしれません。

まとめ:疑う力を養うために

情報過多となっている現代を生きる私たちには疑う力は必須です。 闇雲にすべてを疑うだけでなく、以下の点に留意して情報を見極める必要があります。

  1. 情報の出所を確認する習慣を身につける
  2. 複数の情報源から検証を行う
  3. 自分の既存の考えや偏見も疑ってみる
  4. 自分とは反対の意見にも耳を傾ける
  5. 単純すぎる答えには注意を払う
  6. 考えることを放棄しない

この記事に対しても「へぇ」や「嘘だ」といった感情だけでなく、ここに書かれている情報にも疑いをもって活用していきましょう。 みなさんが「疑うこと」について考えるきっかけになれば幸いです。