お久しぶりです。大墨です。
入社してから持ち回りで書いてきたブログも気づけばこれで10本目。
いやー、早いものです。
AI盗作とは
ChatGPT、各方面で話題になっていますね。
ChatGPTとは、問いかけられた文書に対してまるで人間のような自然な文章で、的確な回答を寄越してくれるAIチャットサービスです。
自分もアカウントを作って、色々遊んでみました。指示書を作って簡単なプログラムを書かせてみたり、小説のプロットを考えさせてみたり……
と、そんな時、こんな記事を目にしました。
「AIが書いた盗作」の投稿が爆増しSF雑誌が新作募集を打ち切り - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20230222-ai-sf-plagiarism/
要約するとこんな感じです。
・SF小説雑誌『Clarkesworld Magazine』で盗作の投稿があまりにも増えたため募集を停止した
・以前にも盗作と思われる作品の投稿はあったが、2022年10月頃から顕著に増え始めた
・投稿ガイドラインには『AIを用いた作品を認めない』と明記しているが、悪意ある投稿者はそれを無視している
・盗作の投稿は、SF作品の愛好家ではなく「ChatGPTを使えば簡単にお金を稼げると主張する人々」によって行われているとのこと
SF小説をAIが書くなんてそれこそSFみたいな話になってきたな……というのはさておき、これはサイエンスであってもフィクションではなく現実で起きている訳で、しっかりと向き合わなければなりません。
AIは「悪」なのか
「銃が人を殺すのではない、人が人を殺すのだ(Guns don't kill people, people kill people.)」
これは、全米ライフル協会の掲げているスローガンです。
当然ですが、こういった事例に関して悪いのは100%それを悪用する人間であり、ツール側ではありません。ツールやサービスを提供する側も、まさかChatGPTも盗作で楽して一儲けしようと目論む人のために作られた訳ではないでしょう。
とは言え、事実としてClarkesworld MagazineでもAI作品の投稿禁止を明記しているにも関わらず、AI盗作によって生成された作品は増える一方という状況になり、投稿の打ち切りを余儀なくされました。
こういった状況を踏まえて、これからも発展し続けていくであろうAIとどう付き合っていくか、考えていかなければなりません。
1.法律の整備
まず思い付く対策としては、ChatGPTのようなAIツールを法的に規制していくことです。分かりやすいですね。
しかし、AI開発も未だ発展途上の分野ではありますので、厳しく規制し過ぎても発展を阻害してしまうため良くない。
法律に詳しい訳ではありませんが、私としては、ことAIに限ってそこまで強固な規制をかける必要は無いと思っています。
そもそも、AIを使おうが使うまいが盗作は著作権侵害、法律違反ですから、現行の決まりで基本的な範囲は賄えているのではないかというのが私個人の考えです。
2.啓発、教育
正味、こっちが本題です。
AIの面白さや正しい活用方法を学び、それと合わせてどういった使い方が「悪用」に当たるのか、犯罪になるのか、と言ったことを教育・啓発していくことが一番重要なのではないかと思います。
加えて、今のうちから小中学校でのAIに関する教育に力を入れることにより、その世帯が大人になった時、多くの人が正しい常識と知識を持ってAIを活用、開発することが出来るのではないでしょうか。
最後に
最近話題の悪用にAIについて考えてみました。
繰り返しになりますが、AIは活用においてもまだ発展段階の技術です。日本でも法整備等は殆ど間に合っていない状況です。
そんな今だからこそ、節度も良識を持って新しい技術を活用し、生活を便利にしていきたいですね。