以前夕会でスピーチした内容ですが、全体的にあまり理解されていなかったのと、理解していなかったメンバーにスポ根マンガの話に置き換えて説明したら「凄く良く分かりました!」って言われたので、、、私もマンガは好きですし、伝わってこその内容でもあるので名作スポ根『ピンポン』『スラムダンク』の名言をはさみつつ記事化しておきます。
再度振返ってもらえればと思います。
スキルアップのポイントおさらい
スキルアップのポイントを簡潔にまとめると以下の三点です。
1.実践(業務)外で理解を深める。
2.実践において「1.」で深めた理解を相対者(顧客・上長・部下)に合わせて実施・応用させる。
3.実践内容についてスキルが有って理論的側面を理解して自分に適切な助言をくれる人を1人か2人見つける。
次から各ポイントの詳細を解説します。
1.実践(業務)外で理解を深める
我々の業務に当てはめれば「良い本を読んで、自分で考える時間を設ける。」「良いソースコードに触れて、何故良いのかを考え・理解する。」などかと思います。
それが身に付いたかどうかを確認する意味での「資格の取得」は手段として有ります。
『何百万本もうってきたシュートだ』(流川)
⇒準備を超える成果などありませんね。
『優劣を明確にするために試合が存在する』(ドラゴン)
⇒実践(業務)はあくまで準備の結果を表す場です。
2.実践において「1.」で深めた理解を相対者(顧客・上長・部下)に合わせて実施・応用させる
3.実践内容についてスキルが有って理論的側面を理解して自分に適切な助言をくれる人を1人か2人見つける
「2.」「3.」は相互にリンクが強いので合わせて解説すると、
色んな人の意見を聞いて、
色んな人の意見を参考にして、
自分が良いと思う情報を取捨選択して、
色んな人のスキルを盗もう
と考えている人で「凄いな!」と思った人は1人もいません。
悪い典型です。
そういった人はそもそも自分に合った良い情報を取捨選択できるという良く分からない勝手な自信を有していますが、
それが出来る人は人に教わらなくともスキルアップ出来る人です。
「スキルを盗む」とかではなく「より深く理解を深める」ことが必要です。
実践外でどれだけ理解を深めて、
実践でどれだけそれを反映させて、
適切に評価を受けて独りよがりにならないか。それが肝要です。
『君の意思は信じている とりあえず日本一の高校生になりなさい』(安西先生)
『よろしく ご指導ご鞭撻のほど…』(流川)
⇒意志を持つことも大事。しかし指導者の声に素直に耳を傾け、独りよがりにならないように客観視して軌道修正することはもっと大事。
結局知識だけ得ても、独りよがりでは通用しない。
自分の理屈だけで行動してしまうので、表面上の理屈は分かっていても、
相対者の感情が追えない。
相対者の思考が追えない。
そういった人はどれだけ理論が正しくても、
相手の要望・要求とかけ離れてしまえば良いシステムなど構築できません。
どれだけ賢くても、相手に合わせることが出来ない人間には良いシステムは作れません。
社長が我々をサービス業だという所以がこの辺りにあります。
まとめ
まとめは繰り返しにもなりますが、
実践外で理解を深めて、
実践で深めた理解をうまく相手に合わせて応用させることが大事です。
それをするに当たっては、
自分で考えること、
自分で考える力を身に付けること。が肝要です。
だからシステム部長はいつも「考えろ」と言うんですね。
その後は、実践あるのみです。
実践を「準備を披露・反映する場と捉えて楽しみながら」ひたすら実践です。
エンジニアの皆さんに置き換えると、コードを書いて書いて書き倒すことです。
指示を的確に理解して、重要性を理解できるまでテストしてテストしてテストすることです。
シニアエンジニアの皆さんに置き換えると、顧客業務を想いながら設計に没頭することです。
エンジニアにコードレビューなどを実施して、人にモノを教えることで再確認する自身の不足などを発見・補って、更なる成長の糧にすることです。
『基本が大事!! だろ?ゴリ』『その通りだ』(花道・ゴリ)
⇒先輩は粘り強く、後輩を信じて指導する。後輩はその期待に全力で応える。
『あんたはオイラに飛び方を教えてくれた』(ペコ)
⇒上長はドラゴンになる位の気持ちで部下(ペコ)を実践指導する!
そして最後に、
本当に信頼できて「この人が言う事は間違いないんだ」という人に質問・相談することです。
自分と同レイヤーの人に質問・相談することは無意味です。
何故なら間違った答えが返ってくる頻度が高すぎるからです。
うちの社長とシステム部長は「個人の能力で100人月のシステム開発を成功に導ける」人です。
業界にいてリーダーなどを任されるようになると強く感じますが、なかなか居ない稀有な人材です。
私は自信を持って、
「実践内容についてスキルが有って理論的側面を理解して自分に適切な助言をくれる人を1人か2人」
として紹介が出来ます。
但し、エンジニアの皆さんとではスキルに開きが大きすぎて今は皆さんが適切な助言を受けても理解できないことも多いと思います。
ですので弊社はピラミッド型の組織を用意しています。そして十分に指導が行きわたるように、1人の上長に部下2人、という体制を取っています。
まずは同レイヤーではなく上長に質問・相談するところから始めましょう。
そして上長がうまく説明できなければ更に上長へエスカレーションすれば良いのです。
その行動の中で上長は『本当に信頼できて「この人が言う事は間違いないんだ」という人』になろうと努力し、
その努力と助言を受けた部下も成長を実感し、単純に役職の上下では無い相互成長の作用が生まれると思っています。
『愛してるぜ ペコ』(おばば)
⇒苦しくても苦しくても、逃げるより前に進むことの方がずっとキミを幸せにする。
『お前を超える逸材がここにいるのだ…!!』『しかも 2人も 同時にだ……』(安西先生)
⇒社長や部長にこんなコメント吐かせたいですね!
以上です。