株式会社シベスピ 従業員ブログ

シベスピの社員ブログ。技術・想い・経験沢山書いていきます!

局所解からの脱出【対策編】

こんにちは。
前回の「局所解からの脱出」の続きです。
chivsp.hatenablog.com

少し復習

前回の記事では、「あなたの生活は局所解に陥っていませんか?」というテーマで、スマホで見るおすすめ記事やECサイトでおすすめされる商品が偏ったものになっていき、新たな知見を得にくい社会になりつつあります。というお話でした。
新たな知見を得るための個人的対策を紹介します。

対策

人と会話する

最も有効な対策です。やはり他人というのは自分の知らない多くの情報を持っています。年齢や性別・職業などが違うとより良いでしょう。ドイツの鉄血宰相と呼ばれたオットー・フォン・ビスマルクの格言でも「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とあります。 人の経験というのは、歴史です。あらゆる人の経験を歴史として取り込んでしまいましょう!

本屋に行く

「本を読む」ではなく、「本屋に行く」です。最近は電子書籍も充実していますが、電子書籍や「本を読む」だと自分の興味のあるもののみを選んでしまうので、何も決めずに本屋に行き、まったく興味のないジャンルの本棚の真ん中の本を無作為に選んでみましょう。(正直、最初はかなりつまらないです。)
全く興味がないものが苦痛であれば、昔興味あったけど、なにもせず終わっちゃったジャンルなどもよいと思います。

いつも通らない道で帰る

毎日同じルーティンで帰宅していると、新たなお店など発見できません。少し遠回りでも違う道にしてみると、気分転換にもなります。

スマホを持ち歩かず、外出する

スマホがあれば、最短距離で目的地に行けたり、近くの有名なお店を探したりできますが、自分で考えて行動する機会が減ります。キャンプや旅行すらスマホを持たずに行けるようになれれば、かなり上級者です。
これは、新たな知見を得るというよりは、自分の中で新たな知見を編み出すという感じです。

匿名掲示板に参加する

俗にいう〇chです。まとめサイトなどは、管理者が取捨選択してしまっているので、偏った意見のみ表示されている可能性があります。できるだけ元の掲示板で参加するとよいでしょう。匿名掲示板のいい点は、発言者のバックグラウンドが見えないことです。バックグラウンドが見えないので、頭の中で「どういう人か」を保管したりせず、フラットに文章を見ることができます。ただし、その情報が正しいかどうかは判断しなくてはなりません。

何の役に立つか

今更ですが、果たして新たな知見を得ることが何の役に立つのか、と思う方もいらっしゃるかと思います。正直分からないです。
ただ、観測選択バイアスと同じで、役に立った時の知見があったからこそ「役にたった」と言えます。知見がない場合は、「こういう知見があればよかった」と思うことすらできません。

最後に

生きていくうえで、どういう知見があれば良いのかは誰にもわかりませんが、様々な経験・知見を持っていると、楽しい人生になると思っています。
一番悪さをしているのは、スマホです。身に着けない時間を設けるだけでも何か変わるかもしれません。
ぜひお試しください。

【Linux Alpine】docker導入方法

こんにちは。
会社を良くする会「サーバ・ネットワーク改善チーム」です。
今年から発足したこのチームは、名前の通り社内サーバ・ネットワーク改善を目標に、普段業務でも触ることのないインフラ方面での学習を兼ねたチームとなっています。
今期はサーバ構築を行いましたので、今回その3回目となりました。
サーバ構築の備忘録を兼ねた各ポイントを掲載していきたいと思います。

本日は実際にLinux Alpineにdockerをインストールした際に行った手順について記載していこうと思います。

インストール手順

リポジトリファイルを編集する

vi /etc/apk/repositories

dockerをインストールするためのURLを設定するためにリポジトリファイルの編集が必要。

testingリポジトリの先頭にある#を取り除く

http://dl-cdn.alpinelinux.org/alpine/edge/testing

管理者アカウントでログインする

su 管理者アカウント

管理者アカウントはrootもしくは個別に作成した管理者アカウントを使用する。

dockerをインストールするコマンドを実行する

sudo apk add docker

Linux起動時にdockerが自動スタートするように設定する

service docker start

自動スタートの設定をすることでLinux起動時に自動でdockerが起動するようになる。

Linuxを再起動する

再起動を行わないとdockerが起動しない場合がある。

dockerの動作確認を行う

docker run hello-world

dockerインストール時に元からhello-worldのコンテナが存在するため、runを実行すればコンテナが実行される。
画面上に'Hello-world'が表示されればdockerとコンテナの動作確認完了。

まとめ

上記でLinux Alpineにdockerをインストールすることが可能。
dockerの自動スタート設定はお好みで設定して問題ありません。

Mリーグ開幕!!

先日10月3日Mリーグ22-23が開幕しました。
開幕初日からいきなり役満が飛び出すという衝撃的すぎる開幕でした。
今シーズンのMリーグは一波乱起きそうな予感がしてきました。
これからまたMリーグで熱い対局が観れると思うと非常に楽しみです。

個人的注目ポイント

Mリーグを観る上で注目したいポイントは沢山ありますが、個人的に特に注目したいポイントを3つ紹介します。

渋谷ABEMASの悲願達成

Mリーグ発足以来全シーズンでファイナルシリーズへ駒を進めている唯一のチームですが、あと一歩のところで優勝に手が届かず。
そんなABEMASの初優勝が見れるのか、、
個人的には最大の注目ポイントです。

TEAM雷電の逆襲

前述のABEMASとは対照的に未だファイナルシリーズへ駒を進められずいる雷電
昨シーズン-1200ポイント超という記録に残る大敗を喫しているが、雷電の面白い麻雀で今年こそファイナル進出し、優勝争いに絡んできて欲しいところです。

日吉 辰哉の実況

Mリーグの実況といえばこの人。
実況を聞いてるだけで観戦している自分まで熱が伝わってくる。熱い実況、絶叫が私は大好きです。
沢山の名実況を残してきましたが、今年はどんな名実況を残してくれるのか楽しみにしています。


以上、個人的注目ポイントを3つ紹介しましたが、まだまだ楽しめるポイントが沢山あります。
今年も熱い対局、熱い展開期待して観戦していきたいと思います!

そうだ、目パチGIFを作ろう!

こんにちは。
社員旅行2日目はソフトクリーム4個食べました。鈴木3世です。

趣味はイラストを描くことと言いつつ、全然イラスト描いてないなぁ…
目パチ動画も1度も作ったことないなぁ…

『そうだ、目パチGIFを作ろう!』

ということで、今回は目パチGIFを作っていきたいと思います。

そもそも、目パチとは?

キャラクターに瞬きをさせるアニメーションのことです。
今回は、この子に瞬きをさせていきたいと思います。

【用意するもの】
 ・お絵描きツール(今回は、CLIP STUDIO PAINTを使用しました。)
 ・GIF作成用サイトを使用するためのネット環境
 ・やる気

目パチに必要なイラストは計3枚です。
①目を開けている絵

②目を閉じている絵

③目を少しだけ閉じている絵

②・③の差分は、①の開いた目をコピーして、目の下のラインがずれないように描けばよいのでそんなに大変じゃないです。
(それより、なんでこんな作画コスト高い髪型にしたんですかね。ウェーブ苦手なのに。)

①と③の違いがわかりにくいのですが、
上まつ毛を線一本分くらい下げることと、目尻の位置が変わらないように気を付けました。
さりげないくらいが丁度いいです。

では、①~③のイラストを組み合わせて、GIFにしていきます。
今回はこちらのWebサイトを使用させていただきました。
CLIP STUDIO PAINTでもGIF作成できるのですが、Webサイトのほうが楽そう&誰でも使えるので…)
【使用WEBサイト】
 https://www.bannerkoubou.com/anime/

いざ!組み合わせ!!

点滅間隔を0.1秒に設定することで、0.1秒おきに画像が切り替わります。
【全体設定】
 重ね合わせる枚数:10枚以内(デフォルト)
 ループの有無:ループする(デフォルト)
 点滅間隔:0.1秒

1枚目から10枚目を①→②→③→①→②→③…→①と順番に画像選択していきます。
②・③を選択した枚数の点滅間隔はそのまま「全体設定に従う(=0.1秒)」にします。
①の目を開けている時間は長いので待機時間を設けます。

待機時間は、ランダムに秒数を設定してお好みの目パチにするとよいと思います。
今回は①を選択した枚数の秒数を、以下のように設定しました。
【点滅間隔の設定】
 1枚目:1.2秒
 4枚目:0.5秒
 7枚目:2.1秒
 10枚目:0.9秒

「GIFアニメを作る」ボタンを押して完成です。

イラストに命が宿った感じがしますね!

今回分かったこと

・目パチは、お手軽にリッチなイラストを作成することができる。
・目の差分より髪の毛描くほうが大変。
・アニメーション作成をしたことがない人間(=私)でも、簡単に作成できるので目パチはアニメ初心者の課題に最適。

今回はGIFで作成しましたが、やっていることはとてもシンプルなので、プログラムで待機時間の設定や画像の切替は実装できそうだなと思いました。
ゲームを作成する機会があれば、ぜひ活用してみたいですね。

【Linux Alpine】環境設定ポイントまとめ

こんにちは。
会社を良くする会「サーバ・ネットワーク改善チーム」です。
今年から発足したこのチームは、名前の通り社内サーバ・ネットワーク改善を目標に、普段業務でも触ることのないインフラ方面での学習を兼ねたチームとなっています。
今期はサーバ構築を行いましたので、前回に引き続きサーバ構築の備忘録を兼ねた各ポイントを掲載していきたいと思います。

今回は前回インストールしたOS(Linux Alpine)の環境設定について記載しました。

BIOSの起動順序変更

会社サーバには元々Windowsが入っていたので、起動時にAlpine Linuxを起動させる必要がありました。

今では、仮想マシンが普及してホストOSの中に複数のOSを構築することが珍しくなくなってきましたが、
一つのPCに複数のOSをインストールして、起動時に選択することも可能です。(デュアルブート/マルチブートと言います。)
OSインストールの記事を調べると
WindowsLinuxを入れる方法!」
とか
「プライベート用と仕事用にOSを使い分ける!」
なんてタイトルの記事が出てくるので、手順に従い、設定していきます。
PCのメーカーによって、BIOSの表示手順が違ってくるので、事前にどこのPCを使っているのか調べておきます。
(以下、Acerで確認する場合)

  1. PCの電源を入れる。
  2. 画面上にロゴが表示されたら、[F2]ボタンを連打。
  3. BIOSの画面が立ち上がる。
  4. 右矢印キーを押して、[ブート] を選択する。
  5. 下向矢印キーを押して [ブート順序] を選択する。
  6. F5 または F6 キーを使用して、順序を変更する。
  7. F10 キーを押下する。
  8. OKを選択後、Enterキーを押して変更内容を保存してシステムを再起動する。

※画像取得し忘れました。。。。

パーティション作成

HDDやSSDは中身を一つの箱として使うのではなく、記憶領域等を「仕切って」それぞれの領域を設けます。
大きなくくりでいうと、Windowsの「Cドライブ」や「Dドライブ」があたります。
パーティションで区切ることの利点は、それぞれの領域が独立することだと思います。
一方の領域のデータが破損した場合に、HDD全体をフォーマットするのではなく、その領域内だけに限定することができます。
注意点としては、一度パーティションを区切ると、変更が面倒なことです。
なので、実行するときは綿密な計画性が必要です。

最初に、現在のパーティション情報を確認してみましょう。
パーティション情報は「/proc/partitions」に保存されています。

fdisk -l デバイス名


nameのところに色々なパーティション名が表示されましたね。
今回はsdaにパーティションを作成してみます。

fdisk  デバイス名


パーティションを作成するために対話モードに入りました。


「n」を入力して、新規作成を行います。
ですが、空きがないとメッセージが出力されました。
調べたところ、HDDは4つまでパーティションを作ることができるそうです。


仕方ないので、使用予定のないsda2を削除することにします。
「d」で削除です。


改めて「n」で新規作成を行います。
ここでパーティションを作成するにあたって、いろいろ設定をしました。
が、とりあえず今回はパーティションを作成するのが目的なので、すべてdefultを選択しました。


「p」を入力して、作成したパーティションを調べると、
/dev/sda2が作成されていることが確認できました!

これにてパーティション作成は完了です。

また、パーティションには種類があり、
「基本パーティション
「論理パーティション
「拡張パーティション
と、それらを設定していく必要があるのですが、それだけで記事が一本では足りないくらいの量となるので、今後も調べていきたいと思います。

ユーザ設定

サーバ管理者として作業する上で、ユーザ作成は必須となります。
基本的にrootユーザであれば、最上位権限となるのでなんでも出来てしまうのですが、
なんでも出来てしまうが故に不意の事故などを防ぐことができません。
そのために、ある程度制限をつけたユーザを作成することで未然の防止となります。

ユーザ作成の前に、初期設定を見ることをオススメします。

useradd -D

表示されたのは、ユーザ作成された際に設定される項目の一覧です。
これらを変更したい時には"useradd -D -〇〇"と追加でオプションを指定してください。

ユーザ作成のコマンドは以下となります。

useradd  {ユーザ名}

コマンド実行後、何も表示されませんがユーザは作成されています。
作成されたユーザは、先ほど確認した初期設定をもとに作成されます。

次にパスワード設定です。

passwd {パスワード}


2回パスワード入力を求められます。

作成したユーザは以下のパスから確認できます。

cat /etc/passwd

パスワードについては、以下から確認できます。(root権限がないと、参照できないので注意です!)

cat /etc/shadow
たくさん出てきているので、tailコマンドを使用しています。

残念ながら、パスワードそのものは暗号化されており確認はできませんが、それ以外の設定値を参照できます。

グループ作成

グループは、一つ一つのユーザに権限を設けていては手間なので、グループごとに権限を設定できるコマンドです。
ユーザは必ずどこかのグループに一つは所属しています。
グループ一覧を確認するコマンドは以下となります。

cat /etc/group

グループ追加

groupadd {グループ名}


コマンドを入力すると、さっそく追加されましたね!

ちなみに、グループ名を変更したいときは、groupmodです。
グループ修正

groupmod -n {変更後グループ名} {変更前グループ名}


終わりに

いかがでしたでしょうか。
今回載せたコマンドは、ほんの一部しかご紹介できませんでしたが、今後とも調べつつまたこうして記事にしていきたいと思います。

趣味の模索

早いもので入社から4年が経ち、趣味が少しだけ変わりました。

◆参考
はじめまして、マコトです。 - 株式会社シベスピ 従業員ブログ

6は家庭菜園に夢中で、8は度重なる中止公演に心折れて1が中心になり、
10はピクミンに替わりました。
あれ、あんまり変わってないですかね笑

いまだにあつ森やってるくらいには、新しい刺激が苦手なようです。


だから、いまも古着探しが好きです。

ずっと探していた理想のチロルワンピースにようやく出逢っちゃいました。
たぶん市販されていたものではなく、誰かの手作り品です。
先日の社員旅行にも着ていきました、るんるんの気持ち。

チロルワンピースといえば、普段使いできるシンプルなものから
チロル地方伝統の民族衣装まで、色も形もさまざまです。


その中でも魅力的なのは、可愛らしい刺繍!

色使い鮮やかな花柄や幾何学模様があしらわれており、
まぶたに浮かぶはアルプスの山々。

刺繍に憧れて・・・

で、始めちゃいました。刺繍。

裁縫はもともと趣味ですが、刺繍は初挑戦!
中高生の時にミサンガ作りにハマり、そのまま15年以上眠らせていた刺繍糸が
ようやく日の目を浴びています。

まだ、模様を描くまで高度なことは出来ないのですが、
まずはどんどん作品を作り上げ「達成感」をやりがいにしています。
今年は、サテンステッチとロングアンドショートステッチのみ注力し、
コツを掴むことが目標です。

仕事が終わったら刺繍、

友達を待っている合間に刺繍、

夜更かしして刺繍の日々。

けっしてドン・〇〇ーテに入り浸ってはいません、、

ススメ!

用意するものは針、糸、布!
すぐに始められるため、気になる人はぜひ挑戦してみて下さい。

初心者はデザインは二の次!
スマホから画像をトレースすればプリンターは不要です。

もし刺繍枠が必要なら、100均にも売っています。


まだ始めたばかりの私からちょっとしたアドバイスですが、
かなり序盤で学んだことは、
刺す場所を少しでも間違えたら「躊躇なく戻る」ことです。
圧倒的に手戻りが小さくなります。

また、あとから無理やり修正するとムラができやすくなるため、
戻った方が仕上がりが綺麗です。システム開発と一緒ですね。


いまでは、自宅の廊下にギャラリー(笑)を設けさせてもらいました。

早く、手持ちの服にワンポイント刺繍できるようになりた~い。

【Linux Alpine】インストール手順(パーティション分割してインストール)

こんにちは。
会社を良くする会「サーバ・ネットワーク改善チーム」です。
今年から発足したこのチームは、名前の通り社内サーバ・ネットワーク改善を目標に、普段業務でも触ることのないインフラ方面での学習を兼ねたチームとなっています。
今期はサーバ構築を行いましたので、今回から3回にかけて、サーバ構築の備忘録を兼ねた各ポイントを掲載していきたいと思います。

今回はタイトルとおり、サーバにOSのインストールを行った際の手順をブログに作成しました。

Alpine Linux

wikipedia様によると


Alpine Linux (アルパインリナックス) は、muslとBusyBoxをベースとしたLinuxディストリビューションである。

・・・(省略)・・・

Alpine LinuxはmuslとBusyBoxを利用して構築されており、従来のLinuxディストリビューションと比較してLXCやインストールに必要なストレージ容量が小型化されている。リソース効率が向上しており、起動時間が短縮されている。

とのことです。
とっても軽いLinuxということぐらいの認識です。

インストール

ざっくり大まかな流れは↓みたいに感じです。

  1. インストールメディアの作成
    1. isoファイルのダウンロード
    2. メディア(今回はCD-RAM)にisoを書き込み
  2. メディアから起動
  3. コマンドでインストール

公式サイトからisoファイルをダウンロード

下記URLからSTANDARDバージョンをダウンロードしました。
64bit環境の場合は、添付画像の「x86_64」で良いです!クリックするとダウンロードが始まります。
alpinelinux.org

公式サイトからダウンロード

メディアに書き込み

isoファイルをメディア(CD-RAM)に書き込みます。そのままドラッグ&ドロップではできないので注意してください!

Windows標準の書き込みで実行できます。

作成したメディアから起動

先ほど作成したメディアで起動します。インストールするPCにCDを差し込み、BIOSからboot optionをCDに変更して、起動します。
BIOSはPCによって違う、かつ、スクショも取れないので、画像は割愛とさせていただきます。

「PC CD 起動」などでネット検索すれば出てくるかと思います。
↓こんな画面が出てきたら、起動成功です。

起動画面

ログインユーザを聞かれている状態なので、「root」でログインできます。
↓ログインした時のメッセージ

Welcome to Alpine Linux 3.15
Kernel 5.15.4-0-Its on an x86_64 (/dev/tty1)
localhost login: root
Welcome to Alpine!

The Alpine Wiki contains a large amount of how-to guides and general
information about administrating Alpine systems.
See <http://wiki .alpinelinux.org/>.

You can setup the system with the command: setup-alpine
You may change this message by editing /etc/motd.
localhost : "#

インストールプログラムの編集

ここが本題です。そのままインストールすると、全てのHDD(もしくはSSD)の容量を利用して、インストールされるため、パーティションを分割することができません。

パーティション分割やマウントなどのコマンドを正しく実行していけば、できるはずなのですが、インストールプログラムを編集するのが一番簡単です。

編集するファイルは「/sbin/setup-disk」です。

しかしながら、間違った編集をしてしまうと、インストールプログラムが壊れてしまうので、バックアップを取っておきましょう。

バックアップコマンド↓

cp /sbin/setup-disk /sbin/setup-disk.backup

確認↓

ls /sbin/setup-disk | grep setup-disk
 setup-disk
 setup-disk.backup

さて、いよいよ編集です。viで編集していきます。

vi /sbin/setup-disk


viで文字列検索を行います。検索する文字列は「native_disk_install()」です。viで文字列検索するには「/検索文字列」でできます。(今回の場合「/native_disk_install()」でEnter)

あとは、その関数内の8行目ぐらいの「local root_size=${ROOT_SIZE}」を変更します。OSをインストールするパーティションの容量だけマイナス○○と記入します。viではファイル編集をするときは「i」を押す必要があります。
64GBとするなら「local root_size=${ROOT_SIZE:-64000}」とします。

local root_size=${ROOT_SIZE}local root_size=${ROOT_SIZE:-64000}

native_disk_install()の中の一部を抜粋↓(下の10行目が変更点)

native_disk_install() {
	local prep_part_type=$(partition_id prep)
	local root_part_type=$(partition_id linux)
	local swap_part_type=$(partition_id swap)
	local boot_part_type=$(partition_id linux)

	local prep_size=8
	local boot_size=${BOOT_SIZE:-100}
	local swap_size=${SWAP_SIZE}
	local root_size=${ROOT_SIZE:-64000}
	local root_dev= boot_dev= swap_dev=
	init_progs $(select_bootloader_pkg) II return 1

	confirm_erase Se Il return 1
	if [ "$BOOTFS" = "vfat" ] && [ -z "SUSE_EFI" ]; then
		boot_part_type=$(partition_id ufat)
	fi
	if [ -n "SUSE_RAID" 1; then

		boot_part_type=$(partition_id raid)
		root_part_type=$(partition_id raid)
		swap_part_type=$(partition_id raid)
		stop_all_raid
	fi

編集したファイルを保存します。escキーを押して、「:wq」で保存できます。

これでインストールの準備が完了です。

インストール

あとは、通常通り「setup-alpine」コマンドでインストールを進めれば完了です。

setup-alpine

キーボードレイアウトの設定

「setup-alpine」を実行すると、キーボードレイアウトを聞かれます。ご自身のキーボードレイアウトを選びます。(ここでは「jp」:10行目で入力)

Available keyboard layouts:
af     be     cn     fi     hu     it     lk     mm     pl     sy     uz
al     bg     cz     fo     id     jp     lt     mt     pt     th     vn
am     br     de     fr     ie     ke     lv     my     ro     tj
ara    brai   dk     gb     il     kg     ma     ng     rs     tm
at     by     dz     ge     in     kr     md     nl     ru     tr
az     ca     ee     gh     iq     kz     me     no     se     tw
ba     ch     epo    gr     ir     la     mk     ph     si     ua
bd     cm     es     hr     is     latam  ml     pk     sk     us
Select keyboard layout [none]:jp

さらに詳細な種類を尋ねられる場合がありますので、ご自身のを選択します。(ここでは「jp」:3行目で入力)

Select keyboard layout [none]: jp
Available variants: jp-OADG109A jp-dvorak jp-kana jp-kana86 jp-mac jp 
Select variant []: jp
 * Caching service dependencies ...                                   [ ok ]
 * Setting keymap ...                                                 [ ok ]

ホスト名の設定

このホストの名前を入力します。ここでは「my-alpine」としてます。何も入力しなかった場合、「localhost」となります。

Enter system hostname (short form, e.g. 'foo') [localhost]: my-alpine

ネットワークインターフェイスの指定

初期化するネットワークインターフェイスを設定します。デフォルトは「eth0」です。

今更ですが、有線接続してインストール作業を行った方が良いです。無線だとちょっとうまくいかなかったので。。

Enter '?' for help on bridges, bonding and vlans.
Which one do you want to initialize? (or '?' or 'done') [eth0] 

デフォルトで「eth0」なので、そのままEnterでOKです。

IPアドレスの設定

ネットワークインターフェイスに設定するIPアドレスの指定をします。
基本的にサーバは固定IPを割り振るべきですが、一旦、自動としました。
dhcp」で自動割り振りします。

Ip address for eth0? (or 'dhcp', 'none', '?') [dhcp] 

デフォルトで「dhcp」なので、そのままEnterでOKです。
次にネットワーク構成をマニュアルで設定するか聞かれます。「dhcp」とした場合、マニュアル設定は必要ないので、「no」で進めます。

下記のように勝手にIPが割り振られました。(ここではIPアドレスを「XX」で表していますが、正しくは数値が表示されます。また、「XX」は同じ値を示していませんので、お気になさらず)

dhcpc: started, v1.34.1
udhcpc: sending discover
udhcpc: sending select for 192.168.XX.XX, server 192.168.XX.XX
udhcpc: lease of 192.168.XX.XX obtained, lease time 86400

rootパスワードの設定

一番初めにrootでログインしたときは、パスワードを聞かれなかったはずです。セキュリティ上よろしくないので、設定をします。

Changing password for root
New password: 
Retype password: 

入力しても、何も表示されませんが、入力できてるので、同じパスワードを2回入力してください。

タイムゾーンの設定

タイムゾーンを設定します。デフォルトだと、「UTC」なので、9時間ずれちゃう。。
「Asia」と入力し、「Tokyo」と入力することで、日本の時間になります。

Which timezone are you in? ('?' for list) [UTC] Asia
What sub-timezone of ' Asia' are you in? ('?' for list) Tokyo
 * Starting busybox acpid ...                                          [ ok ]
 * Starting busybox crond ...                                          [ ok ]

プロキシの設定

HTTP/FTP接続する際にプロキシサーバを利用している場合は、そのアドレスとポート番号を指定します。

自宅にそんなものはないので「none」で進めます。

HTTP/FTP proxy URL? (e.g. 'http://proxy:8080', or 'none') [none] 

NTPクライアントの設定

NTPクライアントにどれを利用するか設定します。特に気にせずデフォルトの「chrony」で進めます。

Which NTP client to run? ('busybox', 'openntpd', 'chrony' or 'none') [chrony] 
 * service chronyd added to runlevel default
 * Caching service dependencies ...                                 [ ok ]
 * Starting chronyd ...                                             [ ok ]

ミラーサーバの設定

パッケージを取得するときのミラーサーバを設定します。一番早いところをりようするので、「f」で進めます。

Available mirrors:
1) dl-cdn.alpinelinux.org
2) uk.alpinelinux.org
3) dl-2.alpinelinux.org
・・・
52) mirror.0-1.cloud
53) mirror.kku.ac.th
54) mirror.uepg.br

r) Add random from the above list
f) Detect and add fastest mirror from above list
e) Edit /etc/apk/repositories with text editor

Enter mirror number (1-54) or URL to add (or r/f/e/done) [1]: f

Finding fastest mirror.
・・・
・・・

SSHサーバの設定

SSHサーバを「openssh」か「dropbear」にするか指定します。良く利用されてる「openssh」で進めます。

Which SSH server? ('openssh', 'dropbear' or 'none') [openssh] 
 * service sshd added to runlevel default
 * Caching service dependencies ...                              [ ok ]
ssh-keygen: generating new host keys: RSA DSA ECDSA ED25519 
 * Starting sshd ...                                             [ ok ]

デフォルトで「openssh」なので、そのままEnterでOKです。

インストール先ストレージの設定

ようやくインストールです。ここではインストール先ストレージの設定を行います。
すでに別で利用しているストレージを使うと、削除されるので、間違わないように注意してください!

下記はサンプルです。人によって表示は異なります。
次に何に使うかを聞かれるので「sys」と入力します。

Available disks are:
  sda   (500.1 GB ATA     HGST HTS725050A7)
  sdb   (256.1 GB ATA     TS256GMSA370    )
Which disk(s) would you like to use? (or '?' for help or 'none') [none] sda
The following disk is selected:
  sda   (500.1 GB ATA     HGST HTS725050A7)
How would you like to use it? ('sys', 'data', 'lvm' or '?' for help) [?] sys

続いて、「ストレージを消してよいか」と確認されるので、「y」でOKです。↓(3行目)

WARNING: The following disk(s) will be erased:
  sda   (500.1 GB HGST HTS725050A7)
WARNING: Erase the above disk(s) and continue? [y/N]: y
------
省略
------
Installation is complete. Please reboot.
my-alpine:~# 

以上でインストール完了です。この後はBIOSから起動ディスクを選んで起動できれば正しくインストールできてます!

まとめ

普通にインストールする分にはそこまで迷う部分はないのですが、パーティション分割となると、かなり苦労しました。
なにかのご参考になれば幸いです。