株式会社シベスピ 従業員ブログ

シベスピの社員ブログ。技術・想い・経験沢山書いていきます!

目標勾配効果のはなし

届きそうで届かない

最近新しい本棚を購入しました。
まだ届いてはいないのですが、どの書籍をどう並べようか、どんな書籍を購入しようか、毎晩そわそわ考えています。
ただ、ちょっと高さのある本棚なので、上の段に並べた書籍に手が届くのかちょっと心配です。

新しい本棚の購入にあたり、年始の休暇を利用して自宅にある書籍の整理も行いました。
小説や漫画、実用書が大半なのですが、クローゼットには学生時代に教科書や参考書として使っていた書籍もあり、なかなか読書が捗りました。
(整理が捗ったかはご想像ください...)

さて、前置きはこれくらいにして本題へ。
今回のテーマは掘り出した学生時代の参考書から、【目標勾配効果】について取り上げたいと思います。

あとちょっとが大事

【目標勾配効果】という言葉をご存知でしょうか?

【目標勾配効果】とは、

目標に近づけば近づくほど、目標に対する価値が高まり、目標達成に対するモチベーションがアップする

という心の働きを指します。

分かりやすい例がマラソンのラストスパートでしょうか?
ゴール間近に残った力を出し切るように力走する姿は、ゴールという目標を達成することに対するモチベーションが高まっている表れと考えられます。


【目標勾配効果】は実験でも証明されています。
学習心理学者のクラーク・ハルはゴールに餌を置いた迷路にネズミを走らせると、ゴールに近づけば近づくほどネズミが速く走ることを発見しました。
クラーク・ハルの実験はネズミでしたが、後の実験により人間も同じ行動をとるということがわかっています。

よいサイクルを手に入れたい

【目標勾配効果】で目標に近くなればなるほど、目標達成に対するモチベーションがアップすることが分かりました。
しかし、裏を返すと大きすぎる目標にはあまり価値を見いだせず、モチベーションもそれほど上がらないと言えます。

そのため、何か大きな目標を達成するためには、大きな目標と一緒に大きな目標を細分化した小さな目標を立てることがとても重要です。
その小さな目標に対して期限を設けて進め、小さな目標の達成を繰り返すことでモチベーションを保ち続けることができます。


また、目標の達成はイコール成功体験です。
成功体験を重ねると、前回のブログ記事に書いた【自己効力感】が高まります。
chivsp.hatenablog.com

【自己効力感】が高まると成果や結果を手に入れやすくなり、達成感を感じやすくなる。
そして、達成感を感じやすくなると、次の目標を達成する意欲も高まっていくというよいサイクルが生まれます。

モチベーションがなかなか上がらないと悩んでいる方、【目標勾配効果】を利用して小さな目標を達成することから始めてみてはいかがでしょうか?